愛知の麺文化を未来へ語り継ぐ

愛知の麺文化を未来へ語り継ぐ!

元祖釜揚げうどん

 家康はうどんが大好きだった!

今愛知で最も熱い街 といえば 岡崎ですが、その岡崎が誇る老舗のうどん屋さん『大正庵釜春本店』の社長にお話を伺いました。

釜春さんといえば、創業は明治中期で、岡崎で一番の老舗です。

現在は5代目になられますが、先々代の時代にたまたまやってみた食べ方を釜揚げうどんとしてお店に出して釜揚げうどんの元祖となられたそうです。

その当時は釜揚げうどんというメニューなど無かったため地元近郊では器が無く、先々代はなんと東京日本橋まで釜揚げの器を発注することになったそうです。桶のようなデザインは先々代のこだわりだそうで、漆塗りにした艶やかな桶です。

釜春さんには釜揚げうどんとは別にもう1品うどんのルーツに通じるうどんがあります。

1612年、家康公が駿府城にいたころ雁を狩ったのでうどんに雁を入れて作らせたところ大変に不味かった。そこで片山という者に作り直しを命じたところ非常に美味しく出来上がった。ということが記された書物があるそうです。

釜春さんではその書物にある通りに忠実にうどんを再現し、『家康が愛したうどん』と銘打って商品にしたのです。書物にある通りに小麦は全粒粉で使用し、生地には生姜が練りこまれています。 現在はお土産として乾麺で売られていますが、近々この『家康が愛したうどん』が実際に釜春本店で食べられるようになるそうです。これは岡崎市からの熱い要望があったため実現するそうです。

NHK大河ドラマも始まり、東海オンエアが住む街、岡崎。ますます観光客も増えそうです。 その岡崎の名物うどんといえば釜春本店の釜揚げと家康が愛したうどんで決まりですね

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